アルミリサイクル
1.アルミはリサイクルの優等生
アルミニウムはスクラップの価値が高いこと,再生エネルギーが少なくて済むことにより,リサイクル性に優れた金属であると言われ、リサイクルの優等生とも言われております。
アルミスクラップを溶解再生するエネルギーは、新地金の製造エネルギーの3~5%台と少ないので、電力の高い日本では再生アルミが多く使われるようになりました。
最近の調査では、自動車関連など産業機械のアルミ回収率は90%以上、土木建設分野のなかのサッシ回収率がほぼ80%,アルミ缶の回収率も80%と比較的リサイクルが進んでいます
今、日本ではアルミは製品として約7年分備蓄されていると言われています。まさに都市鉱山と言われる所以です。
回収されたアルミは、アルミ再生工場に運ばれ、そして用途に応じたアルミ合金に生まれ変わります。
アルミは、鉄と違ってアルミだけ熔解されるのでアルミ以外の不純物の混入が極めて少なく、リサイクル材でも何ら製品の良し悪しには関係ありません。
リサイクルの合金は2級品で、バージンと呼ばれている新塊が1級品だと思っている方がいますが、これは大きな誤解です。日本で使われているアルミ合金(純アルミのまま使われている製品は殆どありません)の殆どは、リサイクル材ベースに新塊を成分調整のために投入されているのです。最も重要なことは、用途に最も適したアルミ合金を選択することです。
2.アルミキャスト(アルミ鋳物)は、リサイクルに最も適した建築材料
建物には、セメントをはじめ石材、ガラスなど多くの建築材料が使われています。しかし、この中でリサイクル出来る材料は限られていいます。
しかし、アルミはその約80%が回収されていると言われております。
回収率が高くても、回収の手間に時間を要したり、再生を図る時コストが掛かるようでは本来の目的を果たし得ません。
アルミキャスト(アルミ鋳物)製品は、それ自体で強度を保てますので補強下地材など付属金物が殆ど使われておりません。付属金物の取外し手間が無いのでアルミ鋳物(アルミキャスト)だけを取り出すのが容易です。従って高い価格で回収業者に販売が可能です。
アルミキャスト(アルミ鋳物)は、最もリサイクルに適した建築材料だと思っております。
ミックでは、不要になったアルミキャスト(アルミ鋳物)を市況よりも高い価格で下取りさせて戴きます。
ミックは、常に「限られた資源の有効な活用」を心がけております。
弊社でも省資源そして省エネを通して社会に貢献出来ることを願っています。
3.空缶リサイクル
ミックはアルミキャスト(アルミ鋳物)メーカーとして、原材料の安定的確保、資源の有効的活用そして省エネの観点からアルミのリサイクルに積極的に取り組んでいます。
通常、アルミ缶は公民館活動の一環として回収されたり、また金属回収業者によって回収されて、多くは脱酸材として製鉄所に運ばれて行きます。
アルミは電気の塊と良く言われます。折角、貴重なエネルギーを使ってアルミとしてこの世に現れましたが、程の無くして姿を消してしまうことは社会資本としての観点から大きな損失だと考えております。
アルミ缶を材料にしても何ら差し支えのない製品については積極的に活用しています。
例えば、強度などの必要の無い飾り置物、軽便な柵、ポストなどの材料として使用しております。
しかし、カーテンウォールやルーバーなど強度や耐食性の要求されるものには、AC3A、4C、7Aなどのアルミ合金を使用しております。